メインの特集は P. コトラー のマーケティング論です。インタビュー記事と5本の論文とが掲載されています。
インタビュー記事では”横展開のマーケティング(Lateral Marketing)"という新し概念や
現代におけるソーシャルマーケティングの重要性が語られています。 Lateral Marketingはクリステンセンが
提唱している"non-consumption"という概念に符合するし、
ソーシャルマーケティングは"P2Pの著作権問題"のようにイノベーションがよく直面する課題なので、
MOTの観点からも非常に示唆に富んだ内容だと思います。
論文は、(1) 衰退期を迎えた商品の撤退戦略 (2) 単なるセールスでなく企業活動全体を先導するマーケタの役割の重要性
(3)マーケティングの各種判断における数学的最適化手法(OR)の活用法 (4)芸術とビジネスのコラボレーション
(5)一人勝ちでなく共存的一位を維持する"シェアマネジメント"の重要性 、を論じています。
特に(5)の問題はビルゲイツが昔から悩んでいる問題のような気がして、
オセロゲームのように僅差で勝つことが難しいITビジネスでのシェア戦略を整理していく必要があると思いました。
特集を読みながら自分なりに考察したことがたくさんあったのでMOT Reviewで述べたいと思います。
特集以外の記事では"3Dネゴシエーション"という論文に着目しました。
交渉の前の根回し、お膳立てが重要という当たり前の話なのですが、その手法を体系的に整理している点が面白いと思いました。