MOT-Lab 書籍紹介 
MOT,技術の経営,イノベーションの戦略に関する書籍のうち読み返す価値があると思った本を中心に紹介します


戦略 

Platform Leadership (著者: ガウアー A. Gauwer, クスマノ M. Cusumano 出版社: HBS Press)
WindowsやPlaystationなどのプラットフォーム(PF)ビジネスっておいしそうなビジネスモデルにみえるけど、 他プレーヤへの依存性が強いために、成功するのがすごく大変。 いくら勝手にPFの機能向上の計画を描いたって、 上位アプリケーション(AP)の開発者がサポートしてくれなければ意味がない。 機能向上ができなければ、あっという間に市場はコモディティ化してしまう。 だから、オープンインターフェースを定義したからといってインターフェースより上位の市場を放置することはできない。 IntelもマイクロソフトもPF周辺のプレーヤをうまく動くかす努力をさんざんやっている。 この活動こそがPFビジネスの生命線なのです。 本書はこの活動をPlatform Leadershipと名づけて、Intel,マイクロソフト、Ciscoなどの活動を紹介しています。 ITビジネスの関係者には参考になると思います。 ##Innovator's Solutionの論旨紹介が終わったら、この本の論旨紹介をしようかなぁ・・・と考えています。
The Innovator's Solution (著者: Clayton Christensen 出版社: HBS Press)
Innovator's Dilemmaよりも、より広い視野で新ビジネス創造の課題をとらえて、体系的に分析していると思う。 12月に日本語版もでたようです。
Mastering the Dynamics of Innovation (著者: James M. Utterback 出版社:HBS Press)
この本は技術のライフサイクルについて考察を深める上で原典となる一冊です。 イノベーション技術が急成長を始めるきっかけとしてドミナントデザインの確立に着目している点、 プロダクトイノベーションとプロセスイノベーションとを定義して分析し、 ライフサイクルの後半ではプロセスイノベーションが重要となる点、などを解説しています。

リーダシップ・実行力 

Fifth Discipline (著者: センゲ Peter M. Senge  出版社: Currency Doubleday)
他のビジネス戦略の本を否定する気はありませんが、成果が出せない時の本当の理由は戦略思考力不足ではないですよね。 戦略については、理論的に説明できなくても、なんとなくそれなりの思考力はみんなあるでしょう。 むしろ、個人として目的意識が薄弱だったり、組織が硬直化していたり、という問題が原因である場合が多いと思うんです。
この本は、そういった人間や組織の弱さを分析しながら自ら成長するための意識、観点を提唱しています。