2006年10月21日
ET研究会 YouTube編
久しぶりのET研究会に行ってきました 今回はYouTubeについてです
議論のたたき台として用意した図を使っていただきました。 これです。
YouTubeはコンテンツフィルタリングなどの技術を駆使しながら、上手の寒いゾーンでのビジネスを指向しているというのが大方の見方。 だけど、CGMの活性化によりこのゾーンが寒くなくなっていくという見解を持っている人が意外に多かった。
あと、YouTubeを支配下におさめたGoogleについて。 顧客のサイト滞在時間をできるだけ長くしようとするポータルビジネスに対して、Googleはサイト移動の瞬間をとらえる乗り換え駅ビジネス、という整理を始めて聞いて、納得しました。
投稿者 motlab : 21:54
2006年01月22日
プロダクトなくてはサービスなし
Open Resource | InfoWorld | Rumor Mill: SpikeSource changing sales model | January 18, 2006 10:55 AM | By Dave Rosenberg オープンソースのスタックについて、検証試験による動作確認済みスタックをビジネスとして提供しているSpikeSourceがチャネルパートナを活用する事業展開策を模索しているという噂をきっかけとした記事です。 サービスビジネスとはいえプロダクトありき、という主張です。
サービスビジネスをチャネルパートナ経由で提供するのは難しい。 SI業者が自社で解決してしまうから。 結局、サービスビジネスといったところで、プロダクトをありきが前提。 成功しているオープンソースビジネスはみんなプロダクトを持っている: RedHat, MySQL。
2005年12月15日
ソフトウエアビジネスのサービス産業化(デスクトップ系)
Can one man reprogram Microsoft? | CNET News.com
昨日のApache Tuscanyの話はサーバ系ソフトウエアビジネスのサービス産業化を示しているが、こちらの記事はデスクトップ系ソフトウエアビジネスの構造変化をよく表している。
今までのソフトウエアビジネス
・ 物流型: 配送、インストールのコストが大きかった。
・ プロダクト販売型: プロダクト提供時に対価を回収 (一回払いのモデル)
⇒ この条件ではサプライチェーンの優劣がシェア争いの鍵となる。 この市場を最も熟知して、PCメーカーを通じたOEM供給、バンドリングなどの得意技を創出し、独断場を築いたのがマイクロソフトだった。
環境の変化
・ ブロードバンド化: 物流型からオンライン供給型へ
・ ユーザ増大: 広告モデルによる資金回収の実現
・ ブラウザ高機能化: ブラウザ上でインストールフリーのアプリサービスが実現可能に
こういった環境下ではマイクロソフトの強いサプライチェーンがうまく使えないので、戦況がリセットされてしまった。 ビルゲイツもこの環境変化をプロダクト販売型からサービス型への転換と表現している。
In a two-page note that accompanied the Ozzie memo, Gates compared it to one he wrote in 1995, "The Internet Tidal Wave," which assessed the Internet challenge of a decade ago. Microsoft, he wrote in the introduction to the Ozzie memo, was at similar crossroads. "This coming 'services wave' will be very disruptive,"
ところでよく考えると、サービス産業化の流れは共通だけど、サーバ系とデスクトップ系とに違いがある。
サーバ系のサービスビジネスは主にサポート(パッチ供給、SEコンサル、など)であるのに対し、デスクトップ系のサービスビジネスはソフトウエア機能そのもののオンライン提供である。
となると、デスクトップ系のオセロの角はブラウザだろう。 インストールフリーのサービスを提供するとブラウザ依存となるから。 マイクロソフトがIEのシェアを死守できれば、インターネットサービスでもマイクロソフトが有利となるような気がする。
投稿者 motlab : 00:14
2005年12月07日
オープンソース戦略の分類
Sun to offer core software products for free as open-source
Sun Gives Away Java Enterprise System, Other Software
サンがSolarisに続き、JAVA Enterprise Serverをオープンソース化するという。 オープンソースに関する最近の傾向を2x2マトリクスで整理してみた。 最近は図の赤のドメインのソフトウエアが増えてきている。 JBOSS社はこの形態をProfessional Open Sourceと呼んでいる。 有名な成功例としてはMYSQLがある。

Professional Open Sourceの合理性については、スタンフォードGSBのケース資料MYSQL Open Source Database in 2004に書かれている。 ポイントとしては、以下の感じ。
・開発における試験コストを削減
OSやデータベースなどの基盤ソフトについては、試験コストが開発コストのかなりの部分を占めるが、オープンソースギークをうまく活用して、このコストを削減できる。
・プロダクト開発戦略の確保
自社でプロダクトコンセプト、アーキテクチャ、開発ロードマップなどを策定できる。 コミュニティ開発のソフトウエアに比べて、戦略を明確にプロダクトに反映させやすい。
・優良顧客は維持
ビジネス的には、オープンソースとすることで失う利益が多そうな印象を受けるが、有償サポートを求める企業は多いので、優良顧客を失うことはない。 (わざわざデュアルライセンスで提供しなくても、サポート収入で事業が成立する可能性もある)
マイクロソフト vs オープンソースコミュニティという構図はだんだん昔の話になりつつあり、いつの間にかソフトウエアビジネスの2.0ができつつある、ということかもしれない。
関連記事
eWeek 2005.10.3, Open Source Becomes Key Player in Business Models
2005年12月01日
SSE (3): マイクロソフトの戦略
SSE (Simple Sharing Extensions)について、技術、アプリケーションと書いてきたので、三部作?の最後としてマイクロソフトの戦略について考察したことをまとめます。
マイクロソフトの現在の競合環境
MSの強み(S): デスクトップPCソフト(Windows, IE, Office)の圧倒的シェア
MSの弱み(W): オンラインパーソナルサービス(対 Yahoo!, Google)における遅れ。
MSの機会(O): オンライン供給型のソフトウエアビジネス ⇒ Windows Live, Office Live
MSの脅威(T): 巨大ポータル(Yahoo!, Google)のパーソナルサービスによるデスクトップPCアプリ(MS Officeなど)の代替
脅威であるオンラインパーソナルサービスに対する対処方針
現在のパーソナルサービスは、同一ポータルに属するユーザ間でしかコラボレーションできないサイト囲い込み型である。。 このため、ネットワーク効果が強く働いて、MSよりもYahoo!, Googleの方が有利となる。 しかし、この特性をむしろMSの強みに変える方法がある。 それは、MSの戦略資産であるデスクトップPCソフトの圧倒的シェアを活かし、デスクトップPCの草の根シンジケーション、Ray Ozzie表現のmeshed worldにより、サイト非依存のコラボレーションを推進することである。 このコラボレーションの推進を通じて、職場(公)・オフ(私)にまたがる公私融合型のパーソナルサービスの提供者としての位置取りをする。 (Yahoo!, Googleのパーソナルサービスは完全私的利用に映る。)
参考: Really Simple Sharing: Ray Ozzie氏のSSEに関するエントリ (「サーバ依依存のカレンダーって不便だよね~」という内容
マイクロソフトの打ち手
すでにオーガナイザ機能と融合しているOutlook ExpressにIE, RSS, SSEを搭載させるようなイメージで、コミュニケータをプロダクトとして出す。 (デスクトップPC間で直接RSS, SSEの交換をするよりも、Exchange Serverのようなサーバを経由して交換するイメージになるだろう)
問題はプロダクトのインターフェースをすべて標準にしたのでは、今度はオープンソースとの争いに埋没してしまう点。 なので、標準を強く唱えつつ、プライベート拡張を少し混ぜるなどはやっていくのだろう。
投稿者 motlab : 05:43
2005年11月30日
GPLライセンス見直しへ
Overhaul of Linux License Could Have Broad Impact - New York Times
オープンソースのライセンス条件の一つであるGPLが見直しされるとのこと。 GPLは、フリーソフトの流通はどうあるべきかという高い理念に基づき、フリーソフト使用者に対しても自己ソフトの開示を求めていることで知られている。
今回の見直しは、ソフトウエアパテントの弊害に対抗することも目指しているようだ。
In Mr. Stallman's view, proprietary software is an unwarranted restriction on the freedom of information. The revision of the G.P.L., he said, is "part of something bigger - part of the long-term effort to liberate cyberspace." Software patents, he said, are "utterly insane."
下記からは何のことなのかピンとこないけども、うまい仕組みを考えないと天につばを吐くみたいな結果になってしまう、とのこと。
Mr. Stallman also acknowledged that patent rights are a sticky issue for free software, because any attempt in the G.P.L. to counteract the spread of patented software could backfire by making it difficult for free and proprietary software to run on the same computer.
GPLV3がその趣旨、スケジュール。 1月16,17日にMITで最初の草案をプレゼンする。
投稿者 motlab : 21:53
2005年11月27日
ET研究会に行ってきました アップルは何屋になるのか?
ET研究会に行ってきました。 今回のテーマは、アップルは何屋になるのか、です。
目指しているところは、クリエータからコンシューマまでのコンテンツのバリューチェーンにおけるイノベータなんでしょうね。 クリエータにはPower Mac、コンシューマにはiPodを売り、クリエータとコンシューマとの間の流通機能としてiTunes, メディアセンターを供給していくのでしょう。
コンテンツ仲介で大きな利益はあげられないと思うので、売上的にはハードがメインとなるが、ハードをコモディティ化させないために戦略上はメディアセンターが重要という構造でしょう。 大事なのは、バリューチェーンの特定のセグメントに集中するのでなく、バリューチェーン全体をコーディネートする力を維持することだと思う。 まさに、Platform Leadershipですね。
2005年11月23日
マイクロソフトがOfficeデータフォーマットを公開
Update: Microsoft to open Office document format - Computerworld
ついに、マイクロソフトがOfficeのデータフォーマットを公開する。 実は、IBMやSunがオフィス文書の標準データ形式を定めるOpenDocumentというコンソーシアムを結成しており、今回の動きはそのライバルとなる。
背景の一つに、アメリカの行政の動きがあるようです。 マサチューセッツ州などは州のコンピュータ環境で採用する技術標準について、Enterprise Technical Reference Modelというのを定めており、その中では下記のとおり、オープンコミュニティで作成され、標準化団体で維持管理されている形式を採用すると記載されています。。
The Commonwealth defines open formats as specifications for data file formats that are based on an underlying open standard, developed by an open community, affirmed and maintained by a standards body and are fully documented and publicly available.
こういうのって、なんかヨーロッパ的でアメリカらしくないですよね…
なにげに、標準化ブームが再燃しているのかな…
もう少しましな見方をすれば、資本主義、自由競争社会の弊害が強くなりすぎたために、ベンダドリブンのオープン産業から、社会ドリブンのオープン産業へ変化しつつある、ということなのかもしれない。
本件に関するリンク集:
NY Times, Microsoft Plans to Ease Format Rules
ヨーロッパからも強く求められていることも書いてあります
eWeek, Microsoft Opens Office File Formats
追加
Microsoft Drops the Office Open Standard Ball
投稿者 motlab : 08:25
2005年11月13日
うわさのビルゲイツの社内メモ
Internet Services Crucial, Microsoft Memos Say - New York Times
昨日かおとといぐらいに、ビジネスモデル変更の必要性を促すビルゲイツのメモが社外に流出して、マイクロソフトの株価が下落している、とWEBで流れていましたが、それに関する記事です。
Google,YahooのインターネットサービスビジネスがWindows, Officeにとって脅威となっているという内容でした。
Mr. Gates notes, a new "grass-roots adoption and popularization model" that has made it easier for start-up companies to reach large audiences at low cost.
あと、CTOのRay Ozzie氏が最近のマイクロソフトは技術を事業導入するのが遅すぎる、と苦言を呈したらしいです。
投稿者 motlab : 01:03
アップルの業態拡大はソニーのと同じか?
Is Apple moving away from its computer roots? - Computerworld
11月11日付けのComputer Worldに、AppleはPCメーカーかメディア企業か、という記事がありました。 いうまでもなく、iPodの大成功によって、Appleの業態が大きく代わりつつある、という話です。
なんとなく連想してしまったのが、ソニーの話です。利益の重心が変わるたびに、エンターテイメント企業になったとか、ファイナンス企業になったとか、言われてきました。
投稿者 motlab : 00:41
2005年10月15日
ET研究会 eBayのSkype買収について
ET研究会に行ってきました。 今回は技術という視点ではないのですが、eBayのSkype買収について。 eBay, Skypeそれぞれの将来戦略の観点から、今回の買収の理由をみんなで考えました。
続きを読む "ET研究会 eBayのSkype買収について"
投稿者 motlab : 20:31
2005年08月12日
あなたはJALに安心して乗れますか?
JAL ・・・ 今日も事故を起こしていました。 JALの幹部も社員の皆さんも問題は重々認識していると思うので、いまさらJALを批判するつもりはないです。
ただ、経営の合理化、整備士削減が背景にあるという話を聞くと、資本主義の限界、規制緩和推進論の弊害を感じました。
2005年04月24日
IBMは一部知財を無償提供
The New York Times > Technology > I.B.M. Hopes to Profit by Making Patents Available Free
さっきのマイクロソフトの記事に関連して、IBMの記事も紹介。
IBMが知財を積極外販しているのは前から有名な話だが、一部の特許を無償提供するとのこと。
投稿者 motlab : 08:53
知財積極外版にのりだすMicrosoft
Microsoft to target IP licensing at start-ups - Computerworld
昨年あたりから日本でも大企業が休眠特許の外販を積極的に行なう、という動向になっている。 この記事はMicrosoftに関する話。
投稿者 motlab : 08:31
2005年03月29日
Windows XPの名前の是非にまで発言する欧州委員会
思わず、笑ってしまいました。
欧州の判決に従い、マイクロソフトはWMPがないバージョンを
Windwos XP Media Reduced Edition
という名称で出荷する予定だったのですが、
欧州委員会が魅力を損なう名前だとして却下したそうなんです。
新しい名前は Windows XP Home/Professional Edition N だそうです。
欧州委員会も、やっぱりWMPがバンドルしてあるほうが魅力的、と認めているのでは・・・
投稿者 motlab : 12:50 | コメント (0) | トラックバック (0)
2005年03月19日
日本人の標準化リーダシップ
なぜ日本は「標準」でリーダーシップを発揮できないのか : IT Pro 記者の眼
日経の谷島さんの記事で、FPNでbesusさんが紹介していました。 FPNでも少しコメントしたけど、詳しく話すと長くなるのでBLOGします。
私がここで言いたいのは、業界ごとに分析していくと、「リーダシップを発揮できていないもの」、「リーダシップを発揮できてるが利益力に結び付けられていないもの」があり、それぞれについて個別の問題、理由がある、ということです。
論点1: 本当にリーダシップを発揮できていないのか?
論点2: 標準化活動を利益力に結び付けられない理由
論点3: 狭義のIT分野でリーダシップを発揮できない理由
論点4: マネジメント分野でのリーダシップを発揮"しない"理由
2005年03月16日
ソニートップ交代で感じたソニーの進化
連日、ライブドアの話が脚光を浴びているが、ソニートップ交代についても思うところがいろいろあった。 今日はその一部を書きたい。
2005年03月14日
ものづくり寄席に行ってきました
3月14日のものづくり寄席に行ってきました。 京都大学の椙山 泰生先生が「海外のR&Dをどう活用するか」というタイトルで話をされました。
投稿者 motlab : 22:28
2005年03月11日
ライブドア問題 公取委員長の見解を理解する
今日、地裁が新株予約権発行差し止めを認めたけど、こっちの件はそれこそ想定範囲。 意外だったのは上の記事。
新株予約権発行の記者発表でのニッポン放送社長の発言がフジテレビの独占禁止法違反を示唆するのではないか、とずっと気になっていた。 案の定、9日の国会で問題になったとのこと。 しかし、公取の竹島委員長の発言、「取引は自由で、放送業界の市場で競争の制限も発生しない」、は意外だった。
独禁法は市場における重要なルールブックであるので、竹島委員長の見解を理解するため、インターネットの 衆議院TVで当日の質疑を確認した。
投稿者 motlab : 22:21
2004年12月19日
これでいいのか米国IT業界 -- 特許侵害リスクによる参入障壁構築 --
オープンソース使用に伴う特許侵害リスクに関する記事が2004年11月17日付けeWeekに掲載されていました。(Yankee Group Sees Open-Source Indemnification Nightmare) 記事を読みながら、米国IT業界のイノベーションも減速しそうだなぁ、という印象を受けました。
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投稿者 motlab : 14:57 | トラックバック (0)
2004年12月04日
あれから半年 Dell vs hp プリンタ戦争
Dell vs hp プリンタ戦争 というエントリを書いてから半年たちました。 その続きですが、BusinessWeekに以下の記事がありました。
Online Extra: Can HP Protect Its Printer Kingdom?
価格破壊者がイノベータをハイエンドへ追い込んでいく動きがゆっくりとだけど確実に進んでいるという印象を受けました。
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投稿者 motlab : 23:15 | コメント (5) | トラックバック (0)
2004年08月15日
二人のリーダーについて考える
週末に二人の日本のリーダーの行動をニュースで見て、考察したことを書きます。
投稿者 motlab : 19:32 | トラックバック (0)
2004年07月31日
マイクロソフトが特許出願活動を強化
NY Times.com Technology欄の7月30日付けの 記事 によると、マイクロソフトが次年度の特許出願数を今年度の50%増しにすることを計画中だそうです。
投稿者 motlab : 21:46 | トラックバック (0)
2004年07月14日
大企業病に陥ったマイクロソフト
久しぶりにBusinessWeekを訪問したら、マイクロソフトの大企業病を語る記事 Microsoft's Worst Enemy: Success がありました。
投稿者 motlab : 23:07 | トラックバック (0)
2004年07月05日
米国の特許無効化運動についてのNY Timesの記事
NY Times Technology欄に
Claiming a Threat to Innovation, Group Seeks to Overturn 10 Patents という記事がありました。
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投稿者 motlab : 22:16
2004年06月29日
クスマノ先生の講演 The Business of Software
MITスローンスクールのクスマノ先生が来日しており、The Business of Software についての講演を聴いてきました。 1時間30分の講演会だったので、ほんのさわりだけです。
続きを読む "クスマノ先生の講演 The Business of Software"
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2004年06月06日
Solaris オープン化に関するNY Timesの記事
NY Times 6月5日付けに Sun Shifts Tactics and Will Share Code of Its Server Software という記事がありました。
すべてはオープンにならないのかも... というのはみんなが抱く印象のようですね:
It is possible that Sun would take a limited approach to open-source licensing of Solaris, maintaining control over the core of the operating system, for example. According to analysts, the company is still wrangling with the details. "This is not the manifestation of a grand plan, but they'll throw this out and see how it manifests itself," Mr. Kumar said.
あと、Linuxがあるのに今さらオープン化しても... という反応も共通のようです:
For developers in the open-source community, Sun's decision to move to open source is striking given that it was their frustration with tightly controlled programs like Solaris that led to the rise of the open-source model in the first place. But given Linux's success, Sun's decision may have come too late.
投稿者 motlab : 20:28 | トラックバック (0)
2004年06月04日
SUNがSolarisのソースをオープン化
InfoWorldに SUN to open Solaris という記事がありました。 SUNがSolarisのソースをopen化するそうです。
フリーにするだけでなく、ソースを公開することにどういう狙いがあるのだろうか・・。 下記のようにすべてをオープン化するわけではないのかもしれません。
Sun spokesman Russ Castronovo confirmed that an open source Solaris is in the works, but he declined to reveal any significant details about the project including what software license Sun would be using, whether all of the components of the operating system would be open-sourced and when, exactly, Sun intended to release an open source Solaris.
せめてコア以外の部分はオープンソースコミュニティで開発しようという考え方なのかも。 となると、今さらOpen化してディベロッパコミュニティができるのだろうかと疑問を抱きます。 記事には、下記のコメントが記載されています。
While the central kernel of the Solaris operating system includes some interesting technology, an open source Solaris will need to materialize within the next few months if it is to be of any interest to developers, said Eric Raymond, founder of the Open Source Initiative, a nonprofit corporation created to help companies develop open source software licenses. "If they don't get this done within six months, it's not going to matter at all because Linux is advancing too fast," he said.
個人的には、プラットフォームをビジネス戦略に活用できる状態を保つには、広く使用許諾を与えるが仕様決定権は自社が保持するという OPEN but PRIVATE が必要ではないかと思っています。 (この場合のOPENはオープンソースという意味でなく、APIなどが公開されているという意味です) 今回の記事からは、SUNの今後の戦略について以下の二つの見方ができると思います。
見方A : SUNはJAVAのレイヤでOPEN but PRIVATEを維持するが、 OSのレイヤについてはOPEN and PUBLICに切り替えた
見方B:. 依然としてSUNはJAVAもOSもOPEN but PRIVATEの方針であるが、OSについては部分的にPUBLICにすることにした
なんとなく、見方Bが妥当なような気がしています。
投稿者 motlab : 00:31
2004年05月24日
NY Times Dell vs hp プリンタ戦争
5月24日付けNY Timesの The Distributor vs. the Innovator という記事をチェック。
Dellがプリンタ販売ビジネスを強化するということで、Dellとhpとのプリンタ戦争に着目している。技術開発を外部に任せ販売に注力するDellと、自社の技術開発でトップレベルの製品を開発し高い利益率を維持しようとするhpとを比較している。
hpのビジネスの特徴を語っている段落:
With its engineering roots and its corporate tagline "HP Invent," Hewlett-Packard is committed to spending heavily on research and then funneling that home-grown technology into new products. Those products, in turn, must be able to command profits high enough to keep financing the corporate invention machine.
対抗するDellのビジネスの特徴を語っている段落:
There is plenty of technology being developed by companies around the globe, Dell executives insist, but the technology often lacks an efficient path to the marketplace. And as it gets bigger and bigger, Dell is becoming the Wal-Mart of high technology, a marketer so powerful it can set product standards for its suppliers.
まさにClosed Innovation vs Open Innovation的な話なのだが、さすがNY Times、Chesbrough先生のコメントを記事に挿入しています。
"This competition between Hewlett-Packard and Dell is a collision of two rival models of innovation," said Henry Chesbrough, executive director of the Center for Technology Strategy and Management at the Haas School of Business at the University of California, Berkeley.
この戦いの行方は以下の二つの問題に大きく依存している:
1. hpのプリンティング技術は世界的にも希少なものか
2. プリンタ市場の技術への要求はまだ飽和していないのか
1についてはグレー。 記事には以下の段落があり、hpの技術が最高レベルであることは示しているが、hpがonly oneであるかは疑わしい:
Many other companies, including Canon, Epson and Lexmark (Dell's partner and main supplier), make inkjet printers today, but Hewlett-Packard, the early pioneer, is still the technology leader, most analysts agree.
2についてはYESのようだ:
Digital photography is a challenge for inkjet printing, but also a showcase for superior technology.
個人的には1がグレーなので、hpには分が悪いように見える。 DellがLexmark, canon, epsonなどからOEMでプリンタを販売すれば、通常のユーザにはgood enoughではないだろうか。 Michael Dell会長の言葉がすごい:
"The days of engineering-led technology companies are coming to an end," Mr. Dell declared.
ちなみに、私のプリンタはhpです。 結構、気に入っています。
投稿者 motlab : 22:08 | コメント (2) | トラックバック (0)
2004年04月14日
Open Innovation環境におけるコンテンツビジネス
CNET JAPAN BLOGで渡辺さんが すべてはIPにのって(2) というタイトルでネット配信普及後のコンテンツビジネスに関する論考を紹介していました。
ホテル予約と異なりコンテンツ配信では課金も含めてオンラインで行う必要があるので、完全な中抜きにはならないような気がしています。 論考の後半でもアグリゲータの必要性が論じられているように、顧客密着型でアグリゲーションや決済手段の提供をするプレーヤは必要でしょう。
渡辺さんのBLOGを読みながら、コンテンツビジネスの進化もClosed InnovationからOpen Innovationへの潮流ととらえました。 昔は、コンテンツ制作に必要なスタジオなどの手段は大手のコンテンツプロバイダしか持つことができなくて、コンテンツ流通のチャネルも確立した企業によって寡占化されていました。 つまり、Closed Innovationの条件が成立していたわけです。 今では、PCベースの機材で個人がAVコンテンツを制作する環境が整っており、ネットなどによって流通チャネルも分散しつつあります。 つまり、Open Innovation環境へと移行しつつあるといえます。
IT業界では大企業によるClosed InnovationからOpen Innovationへ価値創造のしくみがかわりました。 その結果として、シスコやIBMのように顧客密着型のインテグレーションを行うバリューチェーン下流プレーヤとインテルのように専門分野を特化するバリューチェーン上流のプレーヤとが支配力を握っています。 いわゆるスマイルカーブです。
コンテンツ業界もコンテンツの専門性が特化してコンテンツ制作者が多数化すれば、ユーザ密着型の編成プロセスが必要となるでしょう。 加えて、前述のとおり決済手段が必要で、ユーザ密着型のプレーヤがコンテンツ制作者とユーザとを仲介した方が決済は実現しやすいはずです。 結果として、IT業界と同様のスマイルカーブになるような気がします。 IBMの戦略シフトのように、ディズニーとかレコードレーベルとかコンテンツプロバイダといわれているところはむしろユーザ密着型のプレーヤとして生き残っていくのかも、と思います。
このようなOpen Innovationが進んでいくと、IT業界と同じように 大手による投資 がしずらくなるのかもしれません。 つまり、現在のコンテンツ業界のようにアーチスト、キャラクターを巨額投資で商品化して大きなリターンを得るということがしずらくなっていくのかも、と思います。 すると、アーチスト育成のしくみもVC的に運用されていくのでしょうか? また、大スターがいなくなってしまうのでしょうか? それはちょっと、寂しいですね。
投稿者 motlab : 08:10
2004年04月10日
Open Innovation 読書中(2)
Chesbrough先生のOpen Innovation、とりあえず3章まで読みました。 企業のR&Dは研究活動の定義をKnowledge GenerationからKnowledge Connectionへ重点をシフトさせなければいけいないという
Chesbrough 先生の主張に100%同意です。 たぶん、Platform Leadershipの後にMOT学習室のMOTレビューのコーナーで紹介したいと思います。 大型R&Dを抱える大企業の経営者の方は必読です。
投稿者 motlab : 23:16
2004年03月28日
欧州のマイクロソフト判決の影響
ビジネスウイークの A New World for Microsoft という記事をチェック。
ヨーロッパでマイクロソフトの活動が独禁法違反にあたるとみなされ、厳しい制裁が加えられることとなった。具体的には、Windows Media Playerバンドル版とアンバンドル版の2つのバージョンを配布すること、他社がサーバーソフトを開発しやすいように技術情報を開示すること、$613ミリオンドルの罰金の支払い、が制裁となった。記事は今回の判決が今後のマイクロソフトの活動方針に大きな影響を与えることになる、と影響の大きさを指摘している。
Longhorn, the next major version of Windows, expected in 2006 or 2007. Microsoft has talked about including everything from Internet search to speech-recognition software. If rivals complain to the EU, it might try to prevent some of the planned bundling. That could force Microsoft to rethink its design plans for Longhorn, which could delay the product. Microsoft, however, says it has reviewed Longhorn bundling plans with its developers and lawyers and believes they're legal.
とあるように、マイクロソフトとしては次世代版LongHornに盛り込もうとしていた機能を見直すことになるかも、と指摘している。
マイクロソフトの活動が優先的地位の濫用なのか正当なビジネス戦略の範囲内なのかは結局のところグレーゾーン= 政策的な裁量で揺れる範囲だろう。 もともと、消費者はモノポリに対する嫌悪感を持っており、それでも消費者がマイクロソフトのブラウザやアプリケーションを使っているのだから、"消費者のメリットにつながっている"というBalmer氏の主張は否定できないと思う。
政策的な裁量の範囲なので地域毎に判断は異なると考えられる。だからこそ、 地域毎の判断がマイクロソフトのグローバルな戦略にどの程度、影響を与えることになるのか、が本件のポイントだろう。 技術情報の開示については、一部の地域だけに開示とか無理なので、結局世界中に開示することになってしまう。 その点においては、インターフェースのオーナシップについてはインパクトの大きい話だ。 アンバンドル版の出荷義務については地域毎に適応可能な気がする。 とはいえ、ユーザはアンバンドル版を選ばすに、バンドル版を買ってしまうのではないだろうか? だって、いちいちダウンロードするのって不便だから。 (今だって、JAVAのVMダウンロードするのが結構、面倒くさい。)
投稿者 motlab : 23:43
2004年03月23日
スキー世代とスノボ世代とのクロックスピードの違い
先日、 FPN のクリステンセン読書会のオフ会に参加し、イノベーション、ビジネス戦略に興味を持つ14人の方々とお会いしました。
多くの人は私よりも年下で20代後半の方もいらしたのですが、その問題意識の高さと同時に既に得ている知識の量に驚きでした。 消化する情報のスピードが2倍から4倍ぐらい違うのでろうと感じました。 3~4年ぐらい年下の後輩とつきあってもこのように感じることはありません。 ちょうど、大学時代の雪遊びがスキーだったかスノボだったかによってこのクロックスピードが違うような気がするので、 スキー世代とスノボ世代と名づけることにしました。 学生時代においてネットが日常的な生活ツールとして存在していたかの点において違いがあるような気がします。
「自分としては、スノボ世代の若手選手をいかに自社内で育てるか、スノボ世代の若手が力を発揮するためのカタリスト活動、を考えなければいかんなぁ」と感じたところです。
投稿者 motlab : 23:53
2004年02月16日
JAVA goes public ??
ユビキタス戦争の到来をにらんで"Platform Leadership"を次のレビュー対象とすることにしたのだが、ちょうど JAVAのオーナシップ(Private/Public)に関するSUNの記事 がCNET Japanにでている。
記事の論点(ソースコードのオーナシップ)とは若干ずれるが、JAVAインターフェースのオーナーシップ(Public/Private)についてSUNが慎重である点は有名だ。 下手にパブリック化すれば、亜流がどんどんできて相互接続性もなくなってしまうというUNIXの失敗が背景にあるようで、JAVA インターフェースの管理にこだわっている。 そして、この姿勢がいままでのJAVAの成功につながっている。 このように、プラットフォーム戦略におけるオーナシップの重要性を考えると、SUNがJAVAをパブリック化することは当面ないだろうと思う。
そういえば、SUNのJAVA戦略に関する話がPlatform Leadershipにはでていない。(マイクロソフトとの話はマイクロソフトの章にでているが) なんでだろう??
投稿者 motlab : 23:47 | トラックバック (0)
2004年02月12日
青色LEDの特許の評価
木村 剛さんのBLOG で木村 剛さんが青色LEDの特許評価の200億円は高すぎると主張して、ものすごい議論を巻き起こしている。トラックバックの数もすごい。
「そうだ、リアルオプションンで評価できるのでは・・・」と思いついた。 中村さんの発明によってビジネスを実行する行為をオプションととらえて、オプションの価値を計算すればよいわけだ。もちろん、発明譲渡時点におけるビジネスの不透明さや収入の期待値によって評価額は大きく変わってしまうが、それなりの値のレンジは出せるだろう。
そう思って、このビジネスにおける日亜の投資、利益、などを推定している。まだ、見つかっていない。 いずれにせよ、評価額が2万円より高くなることは確かだ。
##もう、どっかのサイトでやっているのかな・・・?
投稿者 motlab : 23:28 | トラックバック (0)
2004年01月31日
ディズニーとピクサーの決裂
ディズニーとピクサーとの提携解消が報じられた。
技術でなく感性の世界なので、別にハイテク分野にあるような"IBMからIntelへ”のようなパワーシフトが起きている訳ではないのだろう。
ピクサーにとって本当に今回の判断は正しかったのか?? 今までの成功の要因は本当にピクサースタッフの天才的プロデュース能力に帰着するのだろうか??? 子供の心をがっちり掴むディズニーのマーケティング術による部分も多いのではないか?? という疑問が浮かぶ。
まぁ、結局どっちの判断が正しいかなど分かるわけもなく、スティーブジョブス&PIXARが今回の判断が正しかったと思えるようにがんばるしかない。
投稿者 motlab : 01:11 | トラックバック (0)
