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2005年12月11日
ネットワークセントリック型への組織変革 日経ビジネス11.28号別冊
古い話で恐縮ですが、日経ビジネス2005.11.28号の別冊「マネジメント革新」がすごく面白かったので紹介します。
特集 「”個”コミュニケーション時代の到来」では、個客対応力が重要となっており、そのために現場が必要な情報共有をできるようにIT環境を整備したうえで、現場の人間の裁量範囲を拡大するように組織構造を変えていく必要がある、といったトレンドが紹介されていました。 既存の組織構造による活動を効率化するためにITを導入するフェーズから、ITを前提として組織構造そのものを変革していくというフェーズに入ったというわけです。 具体的には、情報収集、判断、指示といったプロセスを変えていくことになります。
そういえば、最近、軍事研究の分野でも、RMA (Revolution in Military Affairs)、Network Centric Warefareという話が盛んだそうです。 上記の話と同様で、IT技術を前提として軍事行動のやり方を変えていく話です。 特に、センサネットワークなどを活用しながら現場の兵隊による自律行動を伸ばしていく、といったことも考えられているようです。
特集外の記事では、岩井 克人先生へのインタビュー、LLPの話が面白かったです。 いずれも、資本(お金)よりも人、知識の重要度が増しているので、株式会社という既存の会社制度に限界がでている、という話です。 Googleの資金調達方式(A株とB株があり、B株はA株の10倍の議決権を持つ)も問題に対する一つの解として紹介されていました。
最近、日本でも黄金株の是非が話題になっていますが、いってみればGoogle方式と同じようなもんですよね。 旧態の会社が自己保身のために黄金株を導入するのと、先端の会社が資本主義の限界を解決するために導入するのとで、モチベーションが違いますが・・・
クリステンセン先生が座談会記事で登場しました。 大企業がイノベーションをできない理由は既存事業のために最適化された判断プロセスでイノベーションをしようとしているから、といういつもの話です。 同時に先生は、大事な点として、、大企業の判断プロセスは既存事業のためには必要なものである。(ただし、イノベーションのためには別のプロセスを用意することが必要)と強調されています。
そういえば、藤本 隆宏先生がトヨタの強さは良い意味で官僚主義にあるという論を展開されていますが、クリステンセン先生の観点でも、大企業のプロセス主義、官僚主義は既存ビジネスのためには必要なもの、ということなのですね。
投稿者 motlab : 2005年12月11日 21:03