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2005年12月01日

SSE (3): マイクロソフトの戦略

SSE (Simple Sharing Extensions)について、技術、アプリケーションと書いてきたので、三部作?の最後としてマイクロソフトの戦略について考察したことをまとめます。

マイクロソフトの現在の競合環境

MSの強み(S): デスクトップPCソフト(Windows, IE, Office)の圧倒的シェア
MSの弱み(W): オンラインパーソナルサービス(対 Yahoo!, Google)における遅れ。 
MSの機会(O): オンライン供給型のソフトウエアビジネス ⇒ Windows Live, Office Live
MSの脅威(T): 巨大ポータル(Yahoo!, Google)のパーソナルサービスによるデスクトップPCアプリ(MS Officeなど)の代替

脅威であるオンラインパーソナルサービスに対する対処方針

現在のパーソナルサービスは、同一ポータルに属するユーザ間でしかコラボレーションできないサイト囲い込み型である。。 このため、ネットワーク効果が強く働いて、MSよりもYahoo!, Googleの方が有利となる。 しかし、この特性をむしろMSの強みに変える方法がある。 それは、MSの戦略資産であるデスクトップPCソフトの圧倒的シェアを活かし、デスクトップPCの草の根シンジケーション、Ray Ozzie表現のmeshed worldにより、サイト非依存のコラボレーションを推進することである。  このコラボレーションの推進を通じて、職場(公)・オフ(私)にまたがる公私融合型のパーソナルサービスの提供者としての位置取りをする。 (Yahoo!, Googleのパーソナルサービスは完全私的利用に映る。)

参考:  Really Simple Sharing: Ray Ozzie氏のSSEに関するエントリ (「サーバ依依存のカレンダーって不便だよね~」という内容

マイクロソフトの打ち手

すでにオーガナイザ機能と融合しているOutlook ExpressにIE, RSS, SSEを搭載させるようなイメージで、コミュニケータをプロダクトとして出す。 (デスクトップPC間で直接RSS, SSEの交換をするよりも、Exchange Serverのようなサーバを経由して交換するイメージになるだろう)

問題はプロダクトのインターフェースをすべて標準にしたのでは、今度はオープンソースとの争いに埋没してしまう点。 なので、標準を強く唱えつつ、プライベート拡張を少し混ぜるなどはやっていくのだろう。

投稿者 motlab : 2005年12月01日 05:43