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2005年11月13日

アップルの業態拡大はソニーのと同じか?

Is Apple moving away from its computer roots? - Computerworld
11月11日付けのComputer Worldに、AppleはPCメーカーかメディア企業か、という記事がありました。 いうまでもなく、iPodの大成功によって、Appleの業態が大きく代わりつつある、という話です。

なんとなく連想してしまったのが、ソニーの話です。利益の重心が変わるたびに、エンターテイメント企業になったとか、ファイナンス企業になったとか、言われてきました。

ソニーの業態の拡大について

当初は家電ビジネスの市場環境を整備するためにコンテンツ市場に進出したのでしょう。 つまり、業態拡大は本業の継続成長のための手段だったと思います。

いつの間にか、グループの事業ポートフォリオ追加の意味合いが強くなってきた気がします。 財務的にもコンテンツやファイナンスの利益が重要になりました。 このこと自体は悪いとは思わないのですが、弊害も少なからずあったのではないかと考察します。

第一に、業態拡大がかえって本業の家電のイノベーションを阻害しているように思えます。例えば、「なぜ、ソニーがiPod相当を最初に市場にだせなかったのか?」という議論があります。ソニー自身がコンテンツビジネスに依存しているために、既存のバリューチェーンを壊すようなデジタルビジネスに様子見になってしまったからではないでしょうか。本業と相補的になるはずだった業態拡大が皮肉にも本業を阻害してしまっている気がします。

第二に、ソニーブランドの意味がだいぶ変わってしまった気がします。 昔はアップルと同じようにイノベータのイメージが強かったのですが、だんだん、マーケティング上手、デザイン上手というイメージに変わってきました。

アップルの業態拡大はソニーのと同じか?

今のところは違うようにみえます。 iPodがPCと同じハード売りである限り、本業のイノベーションを阻害するものにはならないでしょう。 また、「技術+おしゃれ+格好良い」というAppleらしさは、MacでもiPodでも共通で、ブランド強化につながっています。

もし、iPodビジネスがいつのまにかハードビジネスからコンテンツビジネスになってしまったら、問題ですね。

投稿者 motlab : 2005年11月13日 00:41