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2005年05月29日

日本のもの造り哲学 レビュー まとめ

8章はまとめなので、8章のレビューの代わりに、この本全体を通してのレビューを書きたいと思います。

もともと、今回のレビューの趣旨はコテコテ vs スカスカのジレンマからの脱却でした。

趣旨説明: コテコテvsスカスカのジレンマからの脱却

この本はまさにこのジレンマから脱出するための指針をいくつも提供しています。

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3章の「もの造りの組織能力」からは進化するコテコテの組織の在り方を学ぶ事ができました。 学習する官僚制 という考え方が非常に重要であることがわかりました。 大企業の本社=官僚的という図式がつい語られるなかで、官僚的活動が進化のためには重要というメッセージは多くの人に新鮮な認識をもたらしてくれたと思います。

一方で、モジュラー型の産業においてスカスカ経営に陥らないための戦略は7章から学ぶことができました。 特に、中モジュラー・外インテグラルというアーキテクチャの位置取り戦略が参考になりました。

Platform Leadershipで紹介されているように、中インテグラル・外モジュラーのビジネスで技術的ロックイン・コモディティ化を防ぐためには、アーキテクチャを進化させる業界リーダシップ活動が必要となります。 この活動は世界で業界一位、二位のベンダでないとできません。 なので、国内の多くのIT企業には中モジュラー・外インテグラルが重要と思いました。

Platform Leadershipで紹介されているIntelのコテ/スカ戦略については、多くの人が「これってIntelだからできるんでしょ〜」と思いますよね。 あれは、中インテグラル・外モジュラーにおける戦略なのだ、と整理できました。

というわけで、擦り合わせ、寄せ集め、どちらの産業で働く人にとっても、この本が語る戦略は重要だと思います。

投稿者 motlab : 2005年05月29日 08:18