« 第7章 もの造りの力を利益に結びつけよ | メイン | 日本のもの造り哲学 レビュー まとめ »

2005年05月22日

オンデマンドはTVの理想形態か? TVを見る vs 冬ソナを見る

ET研究会に行ってきました。 亀山先生にサーバ型TV配信の技術動向について語っていただきました。 亀山先生の話で特に面白かったのは、「TVを見る」という表現の話。

「TVを見る」という表現があるけど、これはよく考えると変かもしれない。 見てるのはTVでなくTV番組なのだから。 

On-Demand配信(コンテンツ主体)とTVとのギャップを示す話として面白いと思いました。 僕も昔はVideo-On-Demandの開発をやっていたことがあり、この種の話でいろいろ思うことがあります。 ユーザはTV放送を見ているのだろうか、TV番組(コンテンツ)を見ているのだろうか、ということです。

オンデマンド視聴というのは本当にTVの理想的な視聴形態なのか?

実はこの点に疑問を抱いています。 Video-On-Demandのビジネスが進まない状態を見るうちに、On Demandには二重の意味がある、と思うようになりました。 一つ目の意味は「欲しい時即座に」ということ。 もう一つは、「デマンドに依存してしまう (depend on demand)」ということです。 

TV放送というメディアは、On Demandでない不便なものですが、同時にデマンドに依存しないという貴重な存在でもあります。 デマンドを喚起できる貴重な手段であり、視聴者もこの恩恵を受けていると思うのです。

そういう考察をすると、「TVを見る」という表現は実態にあっている気がします。 これは、Demandがない状態でTV放送を見る行為を表しているのでしょう。 Demandを抱いてからTVを見る場合には、「冬ソナを見る」という表現となります。

結局、On DemandのTV番組視聴No DemandのTV放送視聴との効果的連携が将来のTVのあり方なんだろう、と思いました。

On DemandのTV番組視聴については、メディア非依存になって欲しいですね。

## 亀山先生、ご講演ありがとうございました。

投稿者 motlab : 2005年05月22日 19:05

コメント

とおりすがりのものです、エントリー拝見しました。

「デマンドってそもそも何?」というところがポイントではないかと思います。
欲求ってどこまで内発的なの? と言い換えたらよいのかもしれません。
そのレベルの違いが、Masa33さんおっしゃる「On Demand」と「No Demand」との違いではないかとみる次第です。(ふつーにいえば「一生懸命見る」と「ボケ-ッとみる」の違いかもしれません。でもこの両者、どちらがパブリシティ効果が高いとは一概に言えないところがまた面白く難しい問題かと。)

投稿者 C : 2005年05月30日 17:46