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2005年03月10日

ハロルドジェニーン著 プロフェッショナルマネージャ

ハロルドジェニーン著 プロフェッショナルマネジャー

特にMOTというわけではないのですが、マネジメント力を磨こうと思っている皆さんにお勧めの本です。 シェラトンなどを経営するコングロマリット ITTを成長させたハロルドジェニーン氏が自分の半生を振り返りながら、キャリア戦略においてなにが重要か、経営者としてなにが重要かを語っています。 特に、自分が好きなところを紹介します。

まずは第一章 「経営に関するセオリーG」です。 

ビジネスはもちろん、ほかのどんなものでも、セオリーなんかで経営でくるものではない

ビジネススクールなどが発信している経営のセオリーを盲信するな、というメッセージです。 ジェニーンさんも経営理論は無役だと言っているわけではありません。 助けにはなる、ただし”実際への応用が適切とされる時、縦横に駆使されるべき経営の道具である”とおっしゃっています。

僕にとって、尊敬する先生の条件は「ネガティブエフェクトや有効範囲についての知見も含めて経営理論を語れること」なので、強く共感しました。

第三章 「経験と金銭的報酬」
子供が自分のキャリアを考えるころに、読ませたい章です。

ビジネスの世界では、だれもが二通りの通貨-金銭と経験-で報酬を支払われる。 金は後回しにして、まず経験を取れ

これもよくわかります。 ジェニーンさんは若いころから証券取引所でボーイとして働きながら、ビジネスに関する知識と嗅覚をみにつけたそうです。 

僕は1900年代の学歴社会のトラックをまじめに歩んで、普通に大企業に就職してしまったので、現場の嗅覚が弱いです。 それで不幸な思いをしているわけではないのだけど・・・ 今の時代は、まずは苦労してでも経験が積める場所を探すべきだろうと思っています。

第五章 「経営者の条件」
平凡なマネージャと成果をあげるマネージャとの本質的な違いをわかりやすく説明しています。 

なんとなく環境、ルール、運を受け入れながら可能な限りベストを尽くすだけの人は平凡なマネージャです(僕もこの部類に入ると自戒しています)。 ジェニーンさんは、こういう人たちのことを「成り行きに任せて漂流しているだけで、マネージャではない」と切り捨てています。 

ジェニーンさんにとって、マネージャとは、環境・ルールを変えてまで目的達成のために努力する人、ありとあらゆる手を尽くす人、です。

孫さんがアメリカの大学を受験したときに、時間を延長してくれとか、辞書を使わせろ、とか交渉して、合格したことを思い出しました。 

孫さんや堀江さんには社会や業界のマナーに従わない部分があるので、二人を良く思わない人が多いんだけど、目的のためには社会・業界のマナーも無視してしまう姿勢こそが必要なんですよね。 

孫さんや堀江さんに対するバッシングにはそういう能力を持っていない人のひがみが含まれている、と思う時がよくあります。

僕と同じ平凡なマネージャのみなさん、
そこまでやるかと周りがあきれるまで頑張りましょう。


 

投稿者 motlab : 2005年03月10日 23:21

コメント

ルールを守ろうとする人は、ルールを変えようとする人に決して勝てないことは実感します。
自分はルールを変える人にはなれそうにないので、せめてルールは変わるのだということを意識
して決断をするようにしたいと思っています。

投稿者 nawa : 2005年03月16日 23:46