« Open Innovation環境におけるコンテンツビジネス | メイン | 6章(3) Linuxの場合 »
2004年04月18日
6章(2) NTT DoCoMoの場合
ポイントは以下のとおりです。ドコモ i-mode のビジネスモデル、戦略について
-
Lever 1: 質の高いコンテンツ群をパッケージとして揃える活動をしている - コンテンツ制作自体は外部プレーヤにさせているが、 公式サイトの選抜技術を設け、質の高いコンテンツ群をパッケージとして揃える活動をしている。 良いコンテンツを揃えることがまずは重要と、夏野氏も強調している。
-
Lever 1: 情報量の課金代行を提供している - コンテンツプロバイダにとって悩ましい情報量収集業務をドコモが代行している。
-
Lever 1: 端末の要求条件などもドコモが規定している - 画面の画素数など、端末の要求条件をドコモが規定している。 WAPに比べると、端末のバリエーションが少ない分だけ、コンテンツプロバイダの負担を軽減できている
-
Lever 2: c-HTMLの採用 - コンテンツプロバイダが新規標準を学習しなくてもコンテンツを制作できるようにするため、 既存のインターネット標準と親和性が高いc-HTMLを採用した
-
Lever 2: データ転送方式 - 9.6kbpsのパケット転送方式を採用した。 当時、多くのWAP事業者が回線接続を採用していたが、 ドコモが採用したパケット転送方式は常時接続性(ログオン処理不要)など多くのメリットをもたらした。 データ転送レートは低かったが、多くのユーザにとって高速なデータ転送は不要だった。
-
Lever 3: コンテンツプロバイダの獲得 - i-mode開始時点で既に67のアプリケーションプロバイダを獲得していた。 夏野氏は、 "コンテンツプロバイダにとってベストなビジネスモデルを描かなければいけない"と主張している。 (獲得の活動の詳細は記載されていません)
今後の発展、国際普及に向けた課題
- コンテンツプロバイダがほとんど(原文:"little if any")利益を上げられていないのが現状である。 コンテンツプロバイダが参加を続けるためのインセンティブが不足しているのはないか?
- アメリカのように、インターネットが既に普及している国でi-modeが普及するか? i-modeスタート時点の日本では、インターネットの普及率が低く、電話料金も高かった。
- XML系の次世代コンテンツ記述言語が世界で共通化されると、ドコモはコンテンツをより獲得しやすくながるが、 一方で囲い込み力を失ってしまうのはないか?
投稿者 motlab : 2004年04月18日 01:23