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2004年02月03日

9章:正しいベンチャー育成方法

原書では"There is good money and there is bad money"という題なのですが、主題は計画実行フェーズにおいてベンチャーを正しく育成していくための資金提供の考え方です。 ポイントは以下の通りです。 

ベンチャーは、 ビジネスの拡大を後回し にし 早期に黒字転換 を目指すことが重要である。

資金提供者はこれをベンチャー運営者に要求すべきである。早期に黒字転換を目指すことが仮説を検証しながら儲かるビジネスモデルを探索するプロセスを加速させるからである。 

逆にベンチャー運営者が資金提供者に追加資金を要求し続けられる状態では、ベンチャー運営者は仮説を検証することを忘れ、誤ったビジネスモデルで資金を使い続けてしまう。

しかしながら成功した企業が上記に反して”ビジネスの拡大を優先させた”ベンチャー育成を目指してしまう。 これは以下の原理によって発生する: 


  1. 成功した企業の成長が鈍化してきたとき、その企業は株価が下がるのを防ぐために新ビジネスによって成長の鈍化を補わなければならない 

  2. このため、将来大きくなることを新ビジネスに期待する代わりに、短期的に多大な赤字が発生することを受け入れてしまう 


このようにして、大金をつぎこんででっかいビジネスを立ち上げようとする一発勝負のビジネスプランができあがる。 このようなビジネスプランでは必然的にターゲット顧客をマジョリティ層とせざるおえない。 イノベーションが本来ターゲットとすべき利用シーン、ユーザ層が軽視されてしまう。


上記の現象から逃れるために、以下の三原則を提案する。


  1. 既存事業が成長しているうちに 早めに次の新ビジネスを立ち上げるリズムを保つこと 

  2. 企業の成長に合わせて事業部の分割を行い、
    小さな新ビジネスの成功でもその主管理事業部にとって意味がある状態 を保つこと 

  3. 既存事業からの資金提供は最小限にとどめ、 新ビジネスの黒字転換 を求めること 

投稿者 motlab : 2004年02月03日 22:08

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