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2004年02月18日
Platform Leadership レビュー はじめに(趣旨説明)
Platform Leadership はガウアー(Annabelle Gawer) とクスマノ(Michael A. Cusumano) の二人による著作で、2002年に出版されました。
インテル、マイクロソフト、シスコ、NTTドコモ、パーム、リナックス、などのプラットフォームビジネスの成功者たちが、成功の鍵となるアーキテクチャリーダシップをどのように確立、維持しているかを調査し、分析しています。
たしか1997から1999年頃、日本でも”プラットフォーム”という言葉がビジネス戦略の分野でブームになっていたと思います。 他社の競争の土台を築くことによって他社のビジネス熱を利用して自社のビジネスを成長させられる、 ネットワーク効果によるポジティブフィードバック作用によって市場が雪だるま式に成長する、などの良い側面(=甘い誘惑)が着目されていました。
一方で、他社への依存性やポジィティブフィードシステムならではのリスキーさ(逆回転=縮小スパイラルもありえる)が見落とされがちでした。 (ちょうど、この頃に独禁法の矢面に立っていたビルゲイツがワシントンポストに反論を投稿し、その中でOSビジネスにおける市場優位性も安定的なものではないことを指摘していました。)
今では、プラットフォームビジネスの複雑性、難しさが認識され、逆に”プラットフォーム”がビジネス戦略の議論では禁句になっているような気がします。
このような状況のなかで、あえてこの本をとりあげたいと思います。 ITや通信の分野では、もともとのビジネスの特性がユーティリティ的(共通的、汎用的)なので、市場が成長すれば、好む好まざるにかかわらずプラットフォーム戦略を考えぜるおえない状況になります。 特に最近では、携帯のバリューチェーンが変わりつつあることが報じられています。 また、ユビキタスがブームになっています。 まだ垂直統合的な市場創造活動が重要なフェーズですが、技術標準などに関する業界団体などもできており、プラットフォーム戦略における重要課題であるインターフェースのオーナシップについて考えることが必要になっています。 このように、この本のレビューが非常にタイムリーに役立つと考えています。
出版から1年半以上経過しているので、考察の部分では、成功者達の最近の活動をフォローしたりユビキタス関連の業界動向をチェックしながら、考察を深めたいと思います。
投稿者 motlab : 2004年02月18日 01:34