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2004年10月07日
アイデンティティ管理に関するクリステンセン的考察
少し前にFPNで 次世代コミュニケーションツール という記事をBesusさんがアップしました。 SNS+BLOG+IM+Mailという形で次世代の個人アカウントサービスの像が浮かびつつあるという内容でした。
そのときに僕は以下のコメントをしました。
「この流れがISPにとっては、個人アカウントサービスを拡大する機会にもなりえるし、現状の個人アカウントサービス(=メール)すらポータルに巻き取られてしまう危機にもなりえる」
この続きの話になるのですが、アイデンティティ(以下、ID)管理に関するクリステンセン的考察を延べ、皆さんの意見を仰ぎたいと思います。
ポータルサイトに対するISPの優位性はユーザの本人性確認能力にありました。 無料でオンラインでユーザ登録を受け付けるポータルサイトは、多くのユーザIDを獲得できますが、獲得されるユーザIDの信憑性は高くありません。 一方で、ISPのユーザIDは住所と課金手段が確認されています。 このアイデンティティの認証能力こそが、ISPのポータルサイトに対する優位性であると信じられてきました。
上記の定説に従えば、次世代の個人アカウントサービスもISPが提供するのが自然なはず・・・ しかし、この定説を検証すべきだと思っています。
従来のISPのアイデンティティ認証能力は財の流通(B2C型)に最適なものでしょう。 しかし、 C2C型の知の流通には無意味です。 住所や課金手段よりも、BLOGやSNSのプロフィールページの方がよっぽど意味のある本人情報でしょう。 つまり、財の流通のためのID管理と知の流通のためのID管理は異質であり、ポータルサイトは知の流通という従来と違う競争軸で新しいID管理技術を実現しています。
従来のID管理を提供しているプレーヤからみれば、「そんなの価値の低いIDじゃん。 別市場でしょ」と思えるのかもしれません。 でも、これって従来技術のプレーヤが破壊的技術に対して抱く第一印象ですよね。 つまり、将来的には、知の流通のためのID管理が破壊的イノベーションとなり、従来の財の流通のためのID管理<を巻き取っていくのかもしれません。
これってクリステンセン好きの私ならではの考えすぎでしょうか? 二つのID管理はいつまでも別物として存在していくのでしょうか?
投稿者 motlab : 2004年10月07日 22:40
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