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2004年08月11日

VoIP SPAMの可能性について

IP電話が普及すると迷惑電話(セールス電話)がもっと多くなるかもしれない

このような危惧をお持ちの方も多いことと思います。 CNN.com 8月10日付けで、 Net phone customers brace for 'VoIP spam' という記事がありました。 ポイントを紹介します。

VoIPによって迷惑電話(セールス電話)がより深刻な問題となると思われる理由:
1. ある電話端末のIPアドレスさえわかれば、その電話端末を呼び出すことが可能である。また、SPAMメールのようにIPアドレス総当りでSPAMトラヒックを発生させることも可能である。
2. 同時に複数の相手と通話することも可能なので、SPAMメールのようにボイスメールを複数の相手に同時に送ることも可能である。 (記事ではqoviaという会社のソフトにも言及しています。このソフトVoIP spam generator は電話端末に割り当てられているIPアドレスを検出して、5秒間に1000呼のペースでボイスメッセージを送ることができるそうです)

予見される具体的影響:
1. ボイスメールによるSPAMが増えると予想される。 このため、ボイスメールを提供しているIP電話業者はボイスメールボックスの容量を増量する必要に迫られるだろう。

対応状況:
現時点では問題は顕在化してない。 また、VoIPキャリアもIPアドレスと同時に電話番号を割り当てることによって、SPAM業者が簡単に端末を呼び出せないように工夫している。 現状では防げており問題が深刻化しないだろうと見ている人もいる。

感想 
PCベースのIP電話は別かもしれませんが、国内の一般のIP電話では、端末のIPアドレスだけでは端末を呼び出すことはできないと思います。 なので、IPアドレス総当りなどでSPAMトラヒックを発生させることは難しいでしょうね。

SPAM業者が不正に入手した電話番号リスト(名簿)を使って、ボイスメールを大量同報するシナリオは危惧されます。

しかし、電子メールとVoIPとの決定的違いはその技術の普及度です。 インターネットで性善説を前提とできた時代に電子メールは設計されました。 このため、発アドレス偽装が可能だったり、電子メールはSPAMに対して脆弱な方式になっています。 しかし、もう既に普及してしまっているので、今さら方式を改善することはできません。 一方で、VoIPは近年設計された方式です。もともと、発アドレス偽装などが困難にするオプションもあるわけだし、脆弱にならないような運用ルールをキャリアで協議して、 これから決めることができます 。 ゆえに、 今、ちゃんとルールを決めれば、SPAM VoIPは防げると私は思います。 

投稿者 motlab : 2004年08月11日 00:35

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