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2004年04月14日
Open Innovation環境におけるコンテンツビジネス
CNET JAPAN BLOGで渡辺さんが すべてはIPにのって(2) というタイトルでネット配信普及後のコンテンツビジネスに関する論考を紹介していました。
ホテル予約と異なりコンテンツ配信では課金も含めてオンラインで行う必要があるので、完全な中抜きにはならないような気がしています。 論考の後半でもアグリゲータの必要性が論じられているように、顧客密着型でアグリゲーションや決済手段の提供をするプレーヤは必要でしょう。
渡辺さんのBLOGを読みながら、コンテンツビジネスの進化もClosed InnovationからOpen Innovationへの潮流ととらえました。 昔は、コンテンツ制作に必要なスタジオなどの手段は大手のコンテンツプロバイダしか持つことができなくて、コンテンツ流通のチャネルも確立した企業によって寡占化されていました。 つまり、Closed Innovationの条件が成立していたわけです。 今では、PCベースの機材で個人がAVコンテンツを制作する環境が整っており、ネットなどによって流通チャネルも分散しつつあります。 つまり、Open Innovation環境へと移行しつつあるといえます。
IT業界では大企業によるClosed InnovationからOpen Innovationへ価値創造のしくみがかわりました。 その結果として、シスコやIBMのように顧客密着型のインテグレーションを行うバリューチェーン下流プレーヤとインテルのように専門分野を特化するバリューチェーン上流のプレーヤとが支配力を握っています。 いわゆるスマイルカーブです。
コンテンツ業界もコンテンツの専門性が特化してコンテンツ制作者が多数化すれば、ユーザ密着型の編成プロセスが必要となるでしょう。 加えて、前述のとおり決済手段が必要で、ユーザ密着型のプレーヤがコンテンツ制作者とユーザとを仲介した方が決済は実現しやすいはずです。 結果として、IT業界と同様のスマイルカーブになるような気がします。 IBMの戦略シフトのように、ディズニーとかレコードレーベルとかコンテンツプロバイダといわれているところはむしろユーザ密着型のプレーヤとして生き残っていくのかも、と思います。
このようなOpen Innovationが進んでいくと、IT業界と同じように 大手による投資 がしずらくなるのかもしれません。 つまり、現在のコンテンツ業界のようにアーチスト、キャラクターを巨額投資で商品化して大きなリターンを得るということがしずらくなっていくのかも、と思います。 すると、アーチスト育成のしくみもVC的に運用されていくのでしょうか? また、大スターがいなくなってしまうのでしょうか? それはちょっと、寂しいですね。
投稿者 motlab : 2004年04月14日 08:10